ボトルの洗浄法  2005/10/05 更新

トリートメントボトルや精油のボトルをどうやって洗浄したらよいかという質問をたまに受けますので、ここに書いておきます。私の以前の仕事では高真空の容器に入れる部品の洗浄などもする機会があり、大まかのプロセスは似ています。また、ここでは簡易型の超音波洗浄機を使っています。手だけで洗っているセラピストさんもいらっしゃると思いますが、是非是非、超音波洗浄機の使用をお勧めします。見えない部分やうまく届かない部分が完全に洗えます。

○今回、洗浄する空になったアロマボトルです。まずは、ラベルをはがすことから始めます。

○ステイオンの部分のリングはカッターで切ります。力を使って外すことも出来ます。いずれにしても手に怪我をしないように最大限の注意をしてください。

○余計な物を取ったボトル達です。プラスチック類は再利用してはなりません。精油に対しては溶けませんが、精油の成分がしみこみます。これらはゴミです。

○まず、お湯で下洗いをします。精油のような油にしか溶けない部分は、お湯で洗い流せる分もかなりありますし、乾燥して堅くなっている油分を暖めて柔らかくするる意味もあります。

○中性洗剤を使って、中をブラシで洗います。ブラシが良いかスポンジ状の物がよいかは難しいところですね。スポンジ状の方がむらなく落ちると思いますが、スポンジ自体も良くリンスしながら使わないと、汚れをため込む可能性があります。

○洗剤は直ぐに洗い流さないで、一通り洗って少し置いておきます。

○今度はそのままお湯につけます。ボトルの中からは空気を出してお湯が入り込むのですが、泡はそのままにして10分ほどおきます。

 
○ここで超音波洗浄機の出番です。これも温水を使い、中性洗剤を入れます。そしてボトルを入れますが、空気が入っているとその部分は超音波が作用しませんから、空気を抜くようにして沈めます。この機械の場合は5分で自動的に切れますのが、それを2回かけます。

 

超音波洗浄機をかけると、油分の残っている部分は水の中でほのかに白い煙のような
ものが立ち上がって洗浄がかかっているのが分るときがあります。この様に使い古しの
精油ビンの場合はとくにネジの谷間の油分がこれで綺麗に取れてゆきます。

  ○超音波洗浄機が終わったら、すすぎをかけます。流水で中まで良くすすいでください。

 

○そのまま乾燥させると水分が残りやすく、白っぽい斑点になったり、雑菌も付く可能性もあるので、必ずエタノールで最後の仕上げをします。エタノールを約1〜2ml入れ、良く振って棄てます。(このとき厳密には指で押さえない方が衛生的とは思いますが・・・)

 

○エタノールですすいだボトルは、20分ほど下向きにして内部の液体を出来るだけ排出します。

○その後、上向きに置き換えて一晩自然乾燥したらできあがりです!最後は、ピカピカ、つるつる、そして無臭になっているはずです。

全行程はおおよそ一時間かかります。


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