私が推薦する書籍・ビデオ

2004/01/20 更新

独断と偏見になるかもしれませんが、私の推薦するアロマの本です。フランス式のアロマを勉強しているのでその傾向が強くなるのはお許しください。(まだ未完成です)

◎ケモタイプ精油事典

他のアロマの本と比較しても、なんと言ってもこれは素晴らしい本です。単なるデータや知識の羅列ではなく、精油の成分と効果の関係が理解できるようになり、様々な症状に対して膨大なブレンド例が載っています。このブレンド例は全て欧州で実際に試されて効果が確認されているものですのでなんとも力強いです。イギリス式の勉強しかした事のない方には目からウロコかもしれません。症状に対してブレンド例と効果・成分を検討しながら、自分で実際の症状に応じてブレンド・適用する力をつけられるようになり極めて実用的で真実です。仮にイギリス式のアロマテラピーに従事するのであっても絶対に必要な本です。高価な本ですが、その何倍もの価値がありセラピストにとって一生の宝になる本です。ただ、こういう辞典を使う時に一点注意することがあるとすれば(フランス式をやっている方に見受けられる弱点ですが)、精油と症状・効果の関連を一義的に見て取ってしまって、余りにも対処療法的に精油を適用してしまうのは誤りだということです。あくまでホリスティックがこの分野の本質なのですから。

The Book of Massage and Aromatherapy  
 Nitya Lacroix, Sharon Seager

 かなり多くの手技が出ています。この本はマッサージベットは使用していなくて、フロアでのトリートメントですので、出張をやっている私はセラピストの姿勢や位置など大変に参考になりました。

◎Massage: The Ultimate Illustrated Guide
 The Complete Book of Massage
 Clare Maxwell-Hudson, Sandra Lousada

もともとはMaxwell-Hudsonの本はアロマテラピー マッサージ・ブックから入ったのですが入門書で直感的に書いてあって非常に役に立ちました。上の本はもっと詳しいものです。”The Complete ...”は昔からある有名な本です。”The Ultimate ...”は最近の本でより詳しくなっています。これらの本もLacroixと同様にマッサージベットでなくてフロアーでのトリートメントになっています。

Aromatherapy for Health Professionals
(邦訳 プロフェッショナルのためのアロマテラピー
 
Shirley Price & Ren Price

非常に良い本で具体的な症例が出てくるので生々しく生き生きしています。

◎Esalen Massage (ビデオ)

エサレン・マッサージのビデオです。エサレン・マッサージはいわゆるアロマトリートメントとは多少の違いがありますが、スイディッシュ・マッサージを基礎にしている同系統のボディーワークです。精油は使いませんが植物オイルでトリートメントします。手技はアロマの手技に多少深めの手技が入った感じです。これまで○○○の資格認定のある学校でアロマを勉強されたばかりの方はマッサージって言うと「××しなければならない」「××してはいけない」「手技はこうこうこういう順序でないといけない」というのが頭で中に張り付いていると思います。クライアントをマッサージすると自分は疲れてしまって・・・。そういうのは本当はマッサージではないのです!しかしだからといってイイカゲンでメチャクチャなものかというとそうでなくて、自由だけど筋肉や骨格と完全に整合した高度な手技、そして受けてはもちろん、セラピストの側も施術して癒されるマッサージ、そしてそばで見ているだけでも癒されるマッサージ、それがエサレン・マッサージです。あなたがセラピストなら少なくとも一度はこのビデオを見て欲しいです。目からウロコ、驚愕かもしれません。

◎神との対話
 ニール・ドナルド ウォルシュ 著

これはマッサージの本ではないのですが、僕の中ではどこかでつながっていて、非常に大事なものとなっています。アロマトリートメントは非常に特異なものです!何故?クライアントさんはほとんど裸になって、しかもセラピストはクライアントさんの肌に直に直接タッチし、しかも体のほとんど全部といってよいほど触ります。このような職業は他のどこかを探しても決して他にありませんよ。考えてみるとほんとに非常に特異です。クライアントさんはほとんど裸ですから非常にいろいろな点でセンシティブで、また直接のタッチングを受けますから、セラピストの一挙一動がそのまま伝わります。物理的な動きではなくて、セラピストの考え・感情・思考がかなり正確にクライアントへ伝わります。これは素晴らしいことなんですが、自分にある程度精神的な安定が必要になってきます。自分に対する赦し、クライアントに対する赦しと感謝、クライアントとともにある喜び、そういったものを感受そして甘受できる心はトリートメントと不可分です。「神との対話」はそういったセラピストとしてして大事なものをたくさん教えてくれます。もちろんカウンセリングの際も大いに役に立ってきます。内容的には他の精神世界の本と整合していますが、これはもう一つレベルの深い、より本質的な視点で世界を見ています。まあセラピストにもいろいろなタイプがあって良いのですが、「神との対話」は本当にお薦めです。トリートメントは手技だけではありません、心の修行も必要です。なんて奥の深い素晴らしい世界だと思いませんか。