香りの森のハーブ園

2004/11/08

ハーブ園とは名ばかりの小さな庭にいろいろハーブを植えてみました。なかなか面白い世界です。それぞれすごく特徴があるので、毎日いろいろな変化があってとても楽しいです。主に精油の取れるハーブを中心に植えてありますので、アロマテラピーに興味がある方は是非直接に生のハーブに接してみるとすばらしい体験になります。

実はハーブを育てるのは生まれて初めてです!植物を育てるのはなかなか苦手な方で、鉢植えはすぐに枯らしてしまうことが多かったのですが、路地植えの方がぜんぜん楽です。ここいら辺は武蔵野の水はけの悪い赤土系のハーブにとっては最悪に近い土壌ですが、最小限の土作りで何とかなっているようです。最初に20〜30cmと深めに耕し、腐葉土と鹿沼土を混ぜ込み、消石灰で酸性度を下げています。特にラベンダー達は植え込みをするときに、モミ炭というモミを炭化したものを穴にいれて(水はけと酸性改良)、植える高さも地面より少しあげて盛り土状態にしています。 (とにかく耕すの重労働でした。こんなに大変なものとは思いませんでした。)

ハーブは乾燥した方が良いといわれていますが、それをそのまま鵜呑みにしてはいけません。やはり葉の大きなものは乾燥が続くとしなってきます。特に植え込みを行ってから数週間は、様子を見ながら毎日でも必要であれば水やりをします。根が張ってくれば葉っぱもの以外はかなり乾燥には強くなります。ラベンダーは一番乾燥には強いので植え込みした週以降は水はやりません。

毎日の管理は水やりの調節、花穂が付いたら適時刈り取ること(ハーブは刈り取ることによって健康を保つのだということ身にしみて経験しました)、そして毎日毎日の雑草取りです。とにかく完全に自然にしているので雑草は後から後から毎日毎日出てきます。その生命力はすごいです。とくに地下茎の雑草は地下の根をとならない限りいくらでも出てきます。

島1

 7月12日
   8月2日
手前は主にミント群です。写真の位置のように:

セージコモン      マートル   レモンユーカリ
パイナップルミント イングリッシュミント ゼラニューム
カラミント   グレープフルーツミント キャットミント 

となっています。カラミントは可愛い花がたくさん付いていますが、花をほおって置いたらほかのミントに比べて成長がとても遅くなってしまいました。 グレープフルーツミントとイングリッシュミントは元気はつらつ。キャットミントはロックローズに似た少しくさいアニマル調の香りが特徴です。マートルはとても元気ですがとてもマイペースで成長がゆっくりです。右上のレモンユーカリは超元気です。レモンユーカリの香りはとてもすばらしくそして強いです。

ミントは成長が早いですが、3週間後にはしたの写真のようになりました。ユーカリレモンも大きくなっていますね。

左の写真の左上にはオジギソウが植わっているのですが、これはもともと子供が遊ぶように植えたのですが、オジギソウは暗いエリアが好きで、暗い方向へどんどん葉を張ってゆきます。非常に繁殖旺盛です。ですので庭の裏側とか縁の下とかに植えるのに最適ですね。そしてある朝気が付いてみたら花が咲いています。それまでオジギソウの花なんて全然知らなかったので(花が咲く事自体)びっくりしました。とっても繊細な可憐な花で一日の寿命しかありません。


セージ・コモン(Sage officinalis "Extrakta")です。セージは非常に多くの品種がありますが、これは一番シンプルなやつで、葉の香りも精油の香りに近く、でも精油よりも穏やかで心地よいです。

今はセージの隣に、クラリセージを植えています。葉っぱが大きく、しかもしっかりとした毛に覆われているのが特徴です。うちに来た当初はちょっと頼りなかったのですが、かなり成長して元気が出てきました。葉の香りは今のところ良くわかりません。  ⇒
2004年7月19日                     8月2日

ユーカリレモンです。98円でホームセンターで買ったのですが、これががんがん元気で、しかもまだ木のように上に伸びないで、枝が四方に張り出して来ています。とにかく香りが強いですね。手がかすっただけでも匂いが付きます。香りは精油の香りとほぼ完全に同じです。

島2

この島はいろいろ混在しています。写真の位置に従うと:

ラベンダー(瑠璃紫) エキナセア ラベンダー(真性)
ラベンダー(グロッソー) マジョラム ローズマリー(サントリナ)
ラベンダー(真性) カレープラント ローズマリー

ラベンダーはグロッソーが一番香りがよいですね。エキナセアは精油は取れませんがハーブとして有名なので植えて見ました。炒め物ができそうな感じです。カレープラント(Helichrysum  angustifolia)は本当のヘリクリサム(Helichrysum Italicum ssp. serotinum)とは違うと思ったのですが、どうもスミソニアンのハーブ事典にはangustifoliaはItalicum ssp. serotinumの別名であると書いてあるので、これが精油のヘリクリサムを取る植物のようです。確かに葉っぱはそのものです。ローズマリーは普通の立性のものです。

二ヶ月でずいぶんと育ちました。同じラベンダーでも育つ速度が全然違うのがわかります。中央奥のエキナセアは花穂が出てきて、もうすぐ咲きそうです。9月28日↓一個目の花が咲きました☆

案外と派手で見方によってはドギツイ花ですが、庭のアクセントにはもってこいかもしれません。一回咲くとかなり長持ちします。今(10月27日)は4〜5個の花が咲いています♪

2004年7月12日↓

2004年9月14日↓

マジョラムは精油の香りよりも穏やかで親しみやすいです。マジョラムはなんか実のようなものができてそこから花が咲くのですが、この部分をずっとほって置いたら全体的に元気がなくなってきてしまいました。今は、この部分は全部取ってしまって、また少し元気が戻ってきた感じです。

島3

最後の島3は島2の隣で小さいです。写真の位置で:

オレガノ レモンバジル セントジョーンズワート
カモミールジャーマン カモミールローマン ゴールデンタイム

となっています。実はこの島は当初バジルが主体だったのですが、バジルはおいしいせいか虫が非常に付きやすく管理するのをあきらめて庭の奥へ移植しました。

レモンバジルはとってもいいですね。香りがバジルではなくてレモングラスの香りでハーブティーとして非常に重宝しています。元気がよく花穂も良く付きます(適時刈っていますが)。オレガノは虫は付きません。

ジャーマンカモミールは残念ながら絶滅してしまいました。やはり暑さが良くなかったのでしょうか・・・?手前下に追加で植えたローマンカモミールはこの暑さにも耐えて、葉が広がり始めました。

案外と繁殖力の旺盛なのはセントジョーンズワートで、完全に隣の領域まで匍匐進出してきました。

この島にはボレージがあったのですが、花が綺麗咲いて本体も終わってしまいました。

2004年7月12日↓

2004年9月14日↓

この島にはハーブティー用として期待しているカモミールがあるのですが、元気はいまいちですね。写真の奥がジャーマン、手前の二つがローマンです。ジャーマンは成長が非常にゆっくりでマイペースです。→結局ジャーマンは葉が大きくならないまま少しずつ枯れてしまいました。

ローマンはサラダによさそうな葉っぱですが、匍匐(ホフク)性が非常に強いので日本ではなかなか問題です。このなよなよした細かい葉っぱが湿った地面を匍匐することになるので、とても蒸れ易い感じです。今のところ何とかしのいでいますが・・・。→ローマンは後で植えた分も含めて上の写真の左部分全体に匍匐繁殖してきました。非常に暑い日中はシナ〜となっていますが、それでも耐えて元気になってきました。

島4

この島はウチの庭では中央になります。花に囲まれて木系のものを植えてあります。本当はこんな距離で植えてはいけないのですが、敷地がないので止むを得ません。

写真手前から:

ユーカリグロブルス、ティートリー、ユーカリレモン、ミモザ

ここは全部本来だったら大木になる木です。この島のユーカリレモンは通販で買ったもので、ぜんぜんヒョロヒョロでまったく頼りないです。ただユーカリレモンは1年で1メートル成長するとのことですので、そのうち頼もしくなるのでしょうか?(注:ユーカリレモンは耐寒性がないので東京の冬は越冬できるかギリギリの線になっています)

ミモザは花が精油にされることもあるので買ってみました。


このティートリーは赤ちゃんです。葉っぱは非常に細くて、香りもまだ?余りありません。でも元気なので期待しています。冬が越せるのかはわかりません。

ユーカリグロブルスです。精油の香りよりもやさしいので気に入っています。ユーカリレモンと違って一応耐寒性はあることになっています。この苗はヒョリョヒョロしていてまだ支えがしてあります。

島5

この島は塀に沿った周辺部で、ここに成長したラベンダーをいろいろな種類植えてゆこうと思っています。今あるのは、左からアングスティフォーリア、プテロストエカス(レースラベンダー)、デンタータです。レースラベンダーは普通のものとは全然違う感じですね。アングスティフォーリアはたくさん花穂が付いていたのを刈ってしまった後ですが、また少し出てきました。デンタータも少し穂が出てきました。

島6


最後の島です。ここは端っこの場所で、条件の良い場所にあったバジル(普通のと背後にあるパープルバジル)を移植してほうってあります。パープルの方は虫食いが激しいです。普通の方はそれなりに大きくなりました。右の影にあるのはイタリアンパセリです。左に植わっているのはジェニパーです。

 

 

 

11月8日:バジルは夏を通じて元気でかなり大きくなりましたが、終わりになってきたの刈ってしまいました。バジルは少し普通すぎて今後植えないかもしれません。この場所には、ずっと出るのを待っていたウインターグリーン(Gaultheria procumbens)を植えました。これは園芸品種としてはチェッカーベリーとか和名でヒメコウジと呼ばれて、クリスマスのシーズンにならないと市場に商品として出てきません。暑さには弱いので来夏はどうなるかわかりませんが。葉はそのままでは強い芳香はなく、かなりもみくちゃにしないと例の香りが出てきません。でもほしかったハーブなので嬉しいです!実は僕はこのウインターグリーンの味のお菓子が好きです。


ジェニパーは木といっても本当にまだ赤ちゃんです。オス(奥)メス(手前)の二本の木がないと実が付かないという事でツガイで購入しましたが、そこまで大きくなるかどうか。何せ、葉がまだとても小さいの香りを試すまでいっていません。

以上ですが、面積的にはとても小さな土地ですが、多くのハーブを植える事ができて
毎日彼らからもらうエネルギーはとても素晴らしいです!

○食物連鎖

草やハーブを植えると、圧倒的に昆虫がやってきます。様々な蝶や虫、そしてアリがやってきます。蝶は蜜を吸うのは良いのですが、蝶か蛾は卵を植えつけて芋虫が生まれてきます。蚊も非常に多いですね。庭いじりする時は蚊取り線香焚きます。問題なのはアリでした。実は、非常に驚いたのですがアリにはユーカリ・レモンを襲撃されました。若い芽を食べに来るし、成長した葉も食べに来ます。いろいろやってみたのですが若い新芽が全部ダメになりそうだったので、結局あり退治の餌を使って衰退させました。そういう香りの強い葉を食べる虫は案外います。ユーカリ・レモンには他に黒い芋虫が付いていましたし、絶対にないと思っていのですがゼラニュームにも大きな黒い芋虫が付いていて、気がついた時には葉が50%ぐらいやれてしまっていました。

そして植物→虫と連鎖すると、今度は鳥が来ます。今のところ来るのはスズメばかりです。そして、もうひとつはガマ。これはこの家に以前からいる主なのかもしれませんが、結構頻繁に見かけます。夜に玄関にいる時もありますし、こうして庭に出てくる時もあります。息子は怖がっていますが、「家を守ってくれているんだよ」と言ってあります。


こうやって生態系ができて行くのだなと勉強になりますね。