バッテリーが規定の時間よりも持たない場合に
接点の汚れという原因があるようです。以下は
DCEXのDrMさんの書き込みです。参考にしてください。


DCEXデジタルカメラ会議室04
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電池の減りの原因とは?
From: Dr.M
日付: 17 Sep 1999
時刻: 04:28:48
リモート名: max1-ppp34.sumoto.sannet.ne.jp

Comment
単3電池2本仕様のカメラをお使いの皆さんは、フル充電しても異常に電池の減りが早いという経験をされたことがあると思います。(私もその一人です) 

その原因について私の経験と独自の推測から説明します。電源OFF時の消費電流が原因とか、メモリー効果が原因とか言われていますが、私の見解は違います。 

犯人は電池とカメラの接点の表面に形成される酸化皮膜や手垢などの汚れです。電池や接点は金属ですので、いつの間にか酸化して表面に皮膜が形成されます。この皮膜や汚れを介して電池と接点が接触しますと、接触抵抗が大きくなります。デジカメは液晶ON時やフラッシュ時の消費電流が大きいため、この接触抵抗により電圧降下があります。(電流が大きいほどドロップも大きい) 

電池の容量と使用時間から計算すると、デジカメの消費電流は約2A程度、汚れなどによる接触抵抗が100mΩあると、電圧降下は0.2Vにもなります。200mΩだと0.4Vです。これでは、1.2V×2本=2.4Vの状態でもいっきに2.0Vになってしまい、電池警告表示がついたり、カメラの電源がシャットダウンしても理解できるのではないでしょうか。 

カメラの電池警告表示は、マイコンなどが電池電圧を監視し、設定した電圧以下になると表示させるものです。カメラは電池残量があるかないかを電池電圧の情報のみで判断するはずですから、接触抵抗のいたずらで実際の電池電圧よりも低い電圧を読み込んでしまった場合は、電池切れと判断してしまいます。そのため、カメラが電池切れと判断しても電池容量が充分残っており、充電してもかなり早く充電が終了してしまいます。(私の場合はいつもこうなります) 

どうですか、説得力があるでしょう? 

では、電源OFF時の消費電流の件は?カメラに10日ほど入れた電池を取り出して充電してみましたが、数分で充電が終了してしまいました。ということは消費電流は微少と推測できます。先ほどの接触抵抗による電圧降下とからめて考えると、放置した電池は充電直後より電圧が若干低下するため、より不利となっていると思います。 

メモリー効果の件は?メモリー効果の場合、放電後半に電圧が低下するので、初期例えば1時間使えていたものが、だんだん短くなり40分しか使えなくなるというような症状になります。撮影後、数枚で切れるというのはメモリー効果ではないでしょう。 

では対策は?カメラの接点構造を改良したり、電圧の監視方法を回路的に工夫すれば、接触抵抗を小さくし接触を安定させることができると思いますが、これはメーカーさんの仕事です。我々素人にできることは、電池や接点をクリーニングして接触抵抗をできるだけ小さくすることです。私の場合、これで電池警告表示が初期につくという症状はなくなりました。友人のカメラでも試しましたが、いつもは10分程度で切れてしまうカメラが30分以上は使えるようになりました。 

クリーニング方法を具体的にお教えします。用意するものカセットテープデッキ用のクリーニング液と綿棒、ティッシュペーパー拭き方1.カメラの接点は綿棒にクリーニング液をつけてこする  (接点を変形させないよう軽く拭くこと)2.電池の接触面はティッシュにクリーニング液をつけて  表面をごしごしこする。ピカピカにしましょう。  (見た目によごれていなくても、表面が白く曇ってい   るようですと、酸化皮膜ができています)注意事項紙やすりなどで磨くと表面のメッキが剥がれてしまい、接触抵抗が逆に大きくなってしまうと思うので絶対にだめ。 

以上です。皆さんの成功を祈ります。ちなみに私のカメラはサンヨーX100、友人のカメラはエプソンCP−800です。電池は純正のニッケル水素電池を使用しています。電池切れでお困りの方、ぜひお験しください。その結果も教えてくださいね。 

追記この方法は私と友人のカメラでたまたまうまくいっただけかも知れませんので、失敗しても責任はとれません。念のため・・・また、接点が購入初期から変形して電池の保持が弱い場合も同様の症状になると思いますので、その時はメーカーへ返品して修理してもらってください。 

最終更新日: 1999/09/17