銀塩を始めようと決心して、念頭にあったのは35oはデジカメの追撃が迫っていることだった。お金さえあればD1を買った方がよいように思えた。2000年は3.3M画素のCCDだが、2001年は4M画素のCCDが確実に出てくる。おそらくD2も2001年内には出てくるだろう。そうなると35oの将来は難しい。
【1】それなら中判はどうかと考えた。645だと35oの2.7倍の面積があるので、画素的には12M画素ぐらいではないか?そうなるとCCDの登場はまだ先だ。そもそもCCDの進歩は35oと並んだときに基本的に終わりになると予想している。それ以上の他画素は一般の市場的な要求が全くないと言って良い。つまり中判なら将来にわたってもCCDに浸食されることはほぼないだろう。銀塩は中判にして、デジカメは適当に新機種を買ってゆけば、機能的も住み分けられると思った。そもそも35ミリの粒子性からから考察すると、A4程度に引き延ばしたときに既に粒子性が見えてくるようになる。自分の作品をA4やA3の大きさにのばしてみることは非常に重要で、この大きさで粒子が見えないというと中判は実は必須となるのある。
【3】実際に35oでなくて中判をやってみて良かったのは、ポジ画像がルーペなしで楽々見えると言うことだ。生のポジ画像を見ることは本当にすばらしい。35oではルーペを使わないとよく見えないが、中判では生で楽々見える。さらに35ミリのポジは直接ビューワで見るとコマ送りの穴がイヤに目立ってしまって、見れたものではない。中判では画面いっぱいになる大きさのルーペでみても粒子感なんて全然ない。判でもISO400になると10倍のルーペでみると粒子が見え始めてくるので、その境界線は結構近くにあるのである。

【4】実は中判という大きさと、ウエストレベルファインダーということには絶対的な相関がある。つまり中判は直接ポジを目で見れる大きさなので、カメラ画像を直接スリガラスに投影するというウエストレベルファインダーが実用になるのである。このスリガラス画像の素晴らしい点は別のページに譲るとして、これは35ミリでは実用的ではない。直接見るには小さすぎる35ミリでは、スリガラスに投影しているのだがウエストレベルファインダーは特別に拡大光学系でも入れない限り、小さすぎて実用にならないのである。
【5】35oはいくらやっても35oで、その世界で閉じている。中判はカメラこそ違え、645をやれば6x6や他のサイズも全く抵抗なくできる。6x6には6x6ですばらしい別の構図の世界がある。中判は奥が深い。4x5や大判に通じる世界がある。
【6】ポートレートをやる場合は被写界深度を出きるだけ浅く撮りたいときがある。中判では35ミリと比べて同じ画角の場合に、長い焦点距離のレンズを使うことになるので、実効的に被写界深度が浅くなるのである。これはポートレートでボケがほしい場合に非常に有利になる。
以上まとめると:
もちろんでかい方が描写は良いわけだが、カメラやレンズも高価になる。フィルムあたりの枚数も少なくなって行く。そうなると645か。でも6x7もマミヤ7があるので、おもしろい。しかしフレーミングという点では縦横のない6x6も魅力的である。しかし6x6はめぼしい機種がない。それで645を中心に機種選定に取りかかる。ヨドバシさんでは店頭の中判をいじりまくってお世話になりました。
これは難しい。「中判=おやじ=金に不自由していない」という印象があるのは否めない。レンズも平気で10万円台になってくる。通常の機種でレンズ数本そろえると軽く30万円に近くなる。しかもメチャ重い。最も重要なのは自分がどういう撮影スタイルで行くかである。週末に完全にフリーになるのは1月に一回程度である。重装備する撮影スタイルでは「さて撮影に出発」では、使う頻度が激減するのは目に見えている。昔天体観測をやっていた頃、さいしょ10cmのF5の望遠鏡を使っていて、その後15cmのF7に変更した。この15cmは10cmよりも遙かに重い。勢い観測頻度も減ってしまった。その二の舞にはなりたくない。そんなことを考えている間にFujiのGA645Ziという機種を見つけた。

これは中判のコンパクトカメラといえるほどコンパクトで携帯が出来る。価格も15万円で予算ぎりぎりに入っている。これまでデジカメのズームになれているせいか、レンズ複数買って交換するなんてなんて面倒くさいと思っていたので、その点もちょうど良い。それでGA645Ziになってしまった。ある中判の入門書にGA645Ziの作例が豊富に載っていたことも勇気づけられた。
購入以来、毎日ディパックの中に入れて携帯している。
一応計画通りの撮影スタイルである。
6x6は先に書いたようにその縦横のない特徴的なフレームが魅力だ。ゼンザブロニカ(SQ-Ai)と言う機種もおもしろそうである。(確か完全マニュアルで昔風の二眼カメラも5−6万円であった。) また6x7はマミヤ7がおもしろそうである。携帯するにはちょっときついけど他の6x7よりは遙かに軽装備で行けそうである。645の一眼レフタイプでは645Nが非常に良さそうである。店頭でいじってみたが操作系がMZ-3と完全に同じで非常に使いやすい。しかもペンタックスの645はズームレンズがある。いつか使ってみたいと思うのだが、こんな装備で撮影に出発するのはもっとオヤジになってからだろうと思うが。。。